住友不動産の社風・文化

トップダウン企業

典型的なくトップダウン企業です。上が『黒』と言えば、たとえ『真っ白』であっても『黒』になります。「朝令暮改」はもはや日常茶飯事。また、上役や上司へのお伺い体質が根付いており、それなりのポジションに就いている方でも、部長クラスに自分の意見をストレートにぶつける事は出来ません。昭和時代のよくある日本企業の風潮が今もなお強く残っています。

汗をかいて稼ぐ風潮

泥臭く稼ぐという風潮があり、よく言えば、自ら汗をかいて稼げという企業文化です。不動産事業の要である用地取得の手法も、地主への直接的なアプローチが好まれています。ビルのテナント営業も総合職社員が自ら飛び込んで、社員自らニーズを肌で感じ、それによって得た情報を大切にしています。この直接営業の手法が、三菱地所や三井不動産にはない住友不動産独自の泥臭い企業文化につながっており、若いうちはそれで鍛えられます。最近は、営業専門という採用形態がより進み、直接の営業部隊が組織されています。

事業本部と文化

ビル、マンション、リフォーム、注文住宅など、一つの会社の中で営む事業の性質が全く異なるため、本部ごとに全く別の会社のような雰囲気があります。共通しているのは、事業に対する真剣さと成果を追求する姿勢であり、成果をあげ続ける社員に対してはきちんと待遇される文化です。住友不動産の社員である限り、サラリーマンとしてそこそこでいいという姿勢は許されない風潮があり、ある程度の収入・年齢に達した時点で、仕事に対する姿勢・人間性をかなり厳しく見られます。

コンプライアンスと稟議

住友不動産は、コンプライアンスには非常に厳しく、他社では問題ないような事でも、社内規定でNGになる事が多々あります。また、古い体質の会社ということもあり、稟議などの書類提出量が極端に多いです。何かにつけて紙の書類が必要になる=証拠を残す規定に縛られて業務を行っています。

プライベートの時間

日本の大企業の中では極めてプラベートの時間が取れない会社です。業務時間が長く、本社から就業管理が呼び掛けられてはいますが、本気で業務改善しようとする企業の意思はまったく感じられません。パソコンのログによっては勤務日数の管理をしていますが、これを逆手に取ってパソコンの自分のアカウントを使わずに出社しても、出社扱いにはならない手法が横行しています。対外的なコンプライアンスにはうるさいですが、労務管理には目がつぶられているのが現状です。休日勤務や呼び出しは当たり前で、仕事のことを忘れてのんびりできるような実質的な休みは、ほぼ無いと考えたほうがよいでしょう。有給休暇も余程の体調不良、身内の不幸でもない限り消化することはありません。

長時間労働

勤務時間が1日12時間超えるのは当たり前。電通問題の影響で残業を減らそうとしていますが、ほとんどの部署では部長が「残業するな」と指示を出すだけで、業務の見直しなど抜本的な対策はしていません。また、上司たちも残業美徳主義の悪習がDNAレベルで抜け切っていません。なお、営業職は残業代はみなし残業として既に給与に含まれているため、何時間残業してもサービス残業にしかならず、年収は増えません。

休日

週休2日+お盆と年末年始が社内的な休暇日ですが、営業職のほとんどは週休1日です。用地取得部署のように、土地所有者の都合に左右される部署は、土日も毎週出勤です。規定上、月4日もしくは6日は休みを取らないといけませんが、仕事をしていても社内ネットワークに繋がらない限り出勤扱いにならないので、月2日程度の休みで働いている社員もザラにいます。

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